リンクの諸問題

「リンクって許可なく張ってもいいの?」「トップページに張るのが礼儀なの?」

リンクについては諸説あり、どれを聞いても筋が通っているように感じます。また、ジャンルによってルールが違う、といった意見もよく耳にするでしょう。

ここでは、リンクについての概念とその解説を行っていきます。

余談ですが、著者は「リンクはトップに対して張るもの」だと思い込んでいたために、「リンクはトップに張ってください」という文章を見て「僕のサイトのトップページに、相手のサイトのトップページへのリンクを張ればいいんだ」と思っていました。

簡略目次

詳細目次

リンクについて

We cannot regard anyone as having the "right not to be referred to" without completely pulling the rug out from under free speech.(Rju訳:私たちは何者も、完全に言論の自由に対する支持を取りやめることなく、「引用をさせない権利」を持っているとみなす事はできない。)

Tim BL http://www.w3.org/DesignIssues/LinkMyths

リンクとは、a要素href属性によるハイパーリンクの事を指しています。href(Hyper reference)が意味するとおり、リンクとは参照であり、参照の権利は言論の自由により保護されていると考えられます。

余談ですが、リンクフリー(link-free)という言葉は、「リンクから解放されている(リンクの対象にあらず)」という意味に取れるため、リンクそのものを禁ずる文章だとする人もいます。が、そもそも和製英語ですのでカタカナで書けば一応通じると思います。

この項目では、「リンクは自由に行えるべきものである」と主張する『リンクフリー派』への疑問と、「無断でのリンクは禁止したい」と主張する『無断リンク禁止派』への疑問という形で問題点を考察していきたいと思います。

リンク報告

Q.なぜ無断リンクをするのですか?

メールを出し、返信を待つ。ただそれだけなのに、なぜ無断でリンクを張るんですか?

連絡する義務がないから。
老人に席を譲る義務はありませんが、席を譲る行為は推奨されるべき行為だと思われます。特に理由がない場合は相手の要望を聞いてあげてもいいかも知れません。してもよいと思うのでしたら連絡を希望している人に連絡するとよいでしょう。
リンクを張ったことがバレたらまずいから。
まずい理由にもよりますが、やましい行為は奨められるものではありません。また、リンクそのものとは無関係ですが、コメントなどが問題になる場合があります。誹謗中傷や名誉毀損などはいけません。

Q.なぜ無断リンクを禁止するのですか?

リソースの参照になぜ許可が必要なのですか?

どこからリンクを張られてるかを知りたいから。
アクセス解析を利用するなどの方法があります。
ヘンな人に張られて同類だと思われたくないから。
あなたが紹介したサイトがヘンなサイトであれば、あなたは同類だと思われる可能性がないわけではないかもしれませんが、あなたのサイトを紹介する人がヘンな人であってもあなたを同類だと思うことはないでしょう。
趣旨が違うから。
文書に対しての参照ですので、サイト全体の趣旨は無関係です。
誹謗中傷の的にされ、荒らしが流入する原因になるから。
誹謗中傷は名誉毀損の範疇です。また、批判と批評を混同される人が多いですが公開された文書に批評する権利は言論の自由により認められています。批評の内容に対し不満があるのであればサイトの内容を見直すか、不快と感じる人を訪問させないようにアクセス制限を用いるという手段もあります。

トップ以外にリンクを張る(ディープリンク)

Q.なぜディープリンクをするんですか?

トップページ以外になぜリンクを張るのですか?

Q.なぜディープリンクが禁止なのですか?

なぜ参照する先を限定しようとしますか?

構成変更などでリンク切れが起こるから。
リンク切れのチェックはリンクを張った側の責任ですので、張られた側が考慮する問題ではありません。また、リンク切れが起こらないディレクトリ構成を心掛けることも大切です。
参照http://kanzaki.com/docs/Style/URI.html
カウンターが回らないから。
カウンターは、「そのファイルが参照された回数」を表す数値でしかありません。カウンターを回すことだけが目的なのならば、全ファイルに同じカウンターを設置するという方法もあります。
注意書きページを読んでもらえないから。
18歳未満禁止サイトなどで、内部にリンクを張られると困るから。
検索などで辿り付く事も考慮すると、注意書きが必要であれば、必要とするファイルから注意書きへと行けるようにしておくことが最善です。「注意書きを読む」という行為は閲覧者にぜひ行っていただきたいものですが、そこへのナビゲートをしっかりしておくというのは管理者の配慮でもあるわけです。
検索避け設定してますけど?
サイトはアップロードした時点で公開された文書とみなされます。注意書きを必読とするならばアクセス制限などを用い、注意事項を経由しなければ入れない仕組みにすることが最善です。
トップページから入るのが常識だから。
そのような常識はありません。サイト自体を気に入ってリンクを張る場合は「サイトそのもの」に対するリンクなのでトップページに張るでしょうが、義務付けられるものではありません。
トップページ以外から入るのは窓や裏口から侵入するようなものだから。
トップページ、と呼んでいるページはあくまでも見出しのファイルでしかありません。説明書は必要な項目のみ読むでしょうし、雑誌は好きなコーナーだけ読んでも構わないはずです。

共通内容

Q.無断リンクが嫌だと言ってるのに、嫌がることをなぜするの?

A.その理論では、「無断リンク禁止されるのが嫌だと言ってるのに、嫌がることをなぜするの?」という主張も認めなくてはならなくなります。対象の行為が嫌悪すべきものでない限り、嫌だということを理由に要求することは不可能だと思われます。

Q.サイトは自分の家。主の決定がすべて。

A.その理論では、「サイトは自分の家。リンクを張ると決定した」という主張も認めなくてはならなくなります。

リンクを張る時の心得

誰の著作物なのか?

ハイパーリンクによって著作権が侵害されることはありません。ハイパーリンクは参照だからです。逆に言うと、参照であるから著作権侵害に当たらないので、参照である事を明確にすべきです。

フレームを用いたサイトの場合、フレーム内に表示してはいけません。フレームを用いた外部ページへのリンクはtarget="_top"(フレームを解除し、全ウインドウで表示する)あるいはtarget="_blank"(新しいウインドウを立ち上げる)を指定しましょう。

余談ではありますが、target属性の"_blank"などで新しいウインドウを開く事自体嫌う人もいるようです。

リンクするときのコメント

参照のためのリンクなので、必ず「なぜリンクしたのか」というコメントが存在すると思われます。

「うちのリンク集はコメントつけてないよ!」という方がおられるかもしれませんが、リンク集の場合は制作者のオススメであったり便利であると判断していたり、またはお友達のサイトだったりするので、それが「リンクを張った理由」に該当します。

コメントの自由は言論の自由により保護されていることと同時に、発言に対する責任が発生します。誹謗中傷、名誉毀損等に該当しないように注意しなければいけません。

連絡

There is no reason to have to ask before making a link to another site(Rju訳:別のサイトへのリンクを作る前に、問い合わさなければならない理由はありません。)

Tim BL http://www.w3.org/DesignIssues/LinkMyths

リンクを張る際に、連絡をする必要はありませんが、「連絡をする必要はない」ということは「連絡してはいけない」ということではありません。

「連絡不要」とある場合は、メール処理が大変であったりメールサーバーの容量の問題であったりいろいろ事情があるのかもしれません。ですので連絡しない方がいいでしょう。

リンクの報告をする場合は、

などを記載しておくと張られた側が確認しやすくていいでしょう。

また、リンク報告を「だから、うちにもリンク張って下さい」という相互リンク狙いの下心だと深読みする人も存在することも覚えておくと報告文章を考える際に役立つかと思われます。

リンクされることを考慮すること

ナビゲーション

誰が、いつあなたのリソースに関心を示し、どこから、どこへリンクを張るかはわかりません。

単体のページとして表示されたときに他のページへのリンクが存在しないと、あなたの文書に興味を示した人が他のページを閲覧することができないかもしれません。関連するページ、あるいはトップページへのリンクを張るとよいでしょう。

注意点ですが、<a href="javascript:history.back()">Back</a>のような記述で「一つ前のページに戻る」ような指定をしている場合、リンクされているページに戻ってしまうため、必ずしもあなたのサイトの目次ページに誘導できるわけじゃないということです。「一つ前のページに戻る」といった指定をする場合は、トップページへのリンクも併記しておくといいでしょう。

また、トップへのリンクが存在していなくてもディレクトリを削る方法(http://www.rju666.com/web/の「web/」を削除することです。このサイトのトップページへ行きます)で、トップページに辿り付ける場合がありますが、ディレクトリインデックスファイル(多くはindex.htmあるいはindex.html)が存在しない場合、404エラー(「ファイルが存在しません」)や、ファイルの一覧が表示される場合があります。トップへのリンクを用意すると同時にディレクトリインデックスファイルを用意しておくことをお勧めします。

著作権について

img要素を用いた画像の直接参照(画像の埋め込み)

「画像の埋め込み」とはimg要素あるいはobject要素)を用いた画像の直接参照の事です。a要素のリンクとは異なり、HTML文書の一部としてみなされるため、著作者の許可が必要です。

埋め込みによる弊害

埋め込みの場合、あなたのサイトの画像が表示されるたびに画像のあるサーバーに要求されるので負荷を与えてしまいます。

という意見があるでしょうが、それはあなたの都合でありバナーの所有者の意向でない限りしてはいけません。バナーの所有者が上記の理由などにより埋め込みを望む場合は埋め込みをすることが可能です。

マナーについて

バナーの持ち帰りor埋め込み

持ち帰りとは、ダウンロードして、自分のサイトにアップロードして使う方法です。

埋め込みとはimg要素あるいはobject要素)を用いた画像の直接参照の事です。

img要素による画像の直接参照(画像の埋め込み)で示したとおり、画像の表示の権利は画像の著作者にのみありますので、「このソースを貼り付けてください」などの記述がない場合にimg要素あるいはobject要素)を用いた表示は法的に問題があります。

また、埋め込みによる弊害もあり相手が望んでいない場合、迷惑をかけることになります。

対策について

アクセス解析

「そんな大袈裟なもの」「cgiなんて難しいし」
そう思うかもしれません。しかし、自分のサイトがどこから参照されているかを知りたい、と思う気持ちは決して不思議なものではなく、また何が必要とされているかを知るすべにもなりえます。

スクリプトを探す場合は、「cgi アクセス解析」などのキーワードで検索すると容易に見つける事が出来ると思います。また、自分で設置は難しい、あるいはcgi不許可のサーバーを使っている、という場合は「レンタル アクセス解析」などのキーワードでレンタルcgiを見つける事が出来るでしょう。

設置の仕方については、それぞれの提供元の指示に従って下さい。スクリプトの設置自体は他のcgiなど(掲示板やカウンタなど)とそれほど大差ないと思いますので難しくはないでしょう。

アクセス解析はimg要素あるいはobject要素)などをファイルに埋め込み、そのファイルが呼び出された時に「誰が」「どこから」などの情報を取得します。従ってHTMLファイルの書き換えが必要となります。

トップページのみアクセス解析を設置するのであればそれほど困難な作業ではありませんが、全ファイルに設置するのはいささか面倒です。

Yamashita-Y ARENA 夢いっぱいの冒険者複数のHTML&テキストファイル内を一括置換 TextSSというソフトを使えば全ファイルに一斉にソースを追加することが可能ですのでお勧めです。

アクセス制限

ファイル、あるいはディレクトリそのものに制限をかけログインした場合のみ閲覧できるようにする仕組みです。リンクされてもパスワードがわからなければ閲覧できませんし、ディレクトリ自体を制限した場合はディープリンクも不可に出来ます。

「アクセス制限 設置」などでスクリプトを探すことが出来ると思われます。

設置できません

レンタルサーバーなどでは規約で設置できない場合があります。設置できない理由はそれぞれあるでしょうが、「サーバーが禁止している」ということは、サーバーの所有者がそのようなサイトの作成されることを望んでいないと考えられます。サーバースペースを提供しているのにサーバーへのアクセスを制限されると広告的な意味を為さないからかもしれません。アクセス制限を用いたい場合は、許可しているサーバーを利用して下さい。

番外編

用語の定義

用語についての定義です。他の意味に使われる場合がある言葉は、「その他の解釈」として記載しましたが、このページでは基本的に一つ目の意味にて用います。

無断リンク
直リン
ディープリンク
リンクフリー

間違った用法

リンクフリーです。張ったら連絡して下さい。

リンクフリーは、許可不要という意味です。連絡を強要している時点でリンクフリーではありません。「連絡くれると嬉しいです」などの記述の場合、あくまでもお願いなわけですから構いません。

リンクフリーです。リンクはトップに張って下さい。

リンクを張る対象を指定している時点でフリーではありません。

2003.4.25
writer:Rju
BBS:サイト作成関連BBS

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